Kermit chair Leather cover
ハリスツィードカバーに続いてカーミットカスタム第2弾レザーカバーに挑戦。手縫いのしすぎで未だ人差し指の関節が痛い…。革カバーの致命的な問題は、「伸びる」ということ。そこへの試行錯誤を備忘録として。
カーミットのカバー張り替えとして革という選択はポピュラーですし、木の構造と相性がすごくいいですね。自分も既成のカバーを結構いいお値段で入手して使用し始めたのですが…。
ただこれ雰囲気は抜群なんだけど伸びる。ホントすぐ伸びる。カーミットチェアの座り心地は、座面のテンションに依存している部分が多く、ダルダルになると快適性が失われる。あとアーチのステーが簡単に外れて、ちょっとした椅子の移動もままならない。
結果超ロースタイルのギシギシと軋む不快な椅子となり、ストレスMAX。色々調べてみると、伸び対策をしっかり行われている制作者さんもいらっしゃるようで、それと比較するとこのカバーは、ただ革をそれらしく縫っただけ。伸びた事を伝えて再度対応いただいたが、特に伸びへの対策は講じられず、子供を2泊のキャンプで座らせるとこのざま。うーん、さすがに対価を取る代物としてどうかと思ってしまった。
作り手の対応にモヤモヤは残るものの、まぁ仕方ないかと切り替えて自作することに。伸びの対策として、コーデュラの1000Dを貼り合わせて縫い込むことにした。デフォルトの座面も1000Dだったかと思うので、フツーに使えば問題ないはず。上下もパイピングで補強。
あまりのパツパツさに、アーチのステーをはめ込むまでに2〜3日を費やしたけど、座り心地の良いカーミットが帰ってきました。ヘビーデューティだけど、ナイロン効果覿面で伸びる気配なし。長く悩まされた「伸びる」問題を解決できそうで一安心。
しかしまぁ、手縫いの総延長はいかほどだったのか?しばらく酷い肩こりに悩まされた。でもこういう大仕事をすると何が非効率か?とか、次はこうしたら!といったアイデアがたくさん湧いてきますね。とても良い勉強になったカバー制作でした。