VW T6 California Beach
前回の更新からはや4ヶ月。順調に事が運べば3月には乗り始めていた予定が、船便の遅延、その後のコロナ禍。大黒埠頭の豪華客船(Dプリンセス号)横に入港したのが3月中ば、その後緊急事態宣言の最中に納車…。結局キャンプらしきことをできたのが5月も終わる頃となってしまった。これだけは致し方ない。とはいえ、近所への買い物がてら少し走ってみたり、自宅の駐車場でベッドメイクしてみたり、少しながら楽しむことはできたので、その辺の事を少しずつメモしていこう。Tシリーズユーザー共通の懸案であろう「情報の少なさ」。先輩ユーザーの方々、ディーラーさんの情報がどれほどありがたがった事か。今後、購入を検討されている方々に少しでも有益な情報を…という想いで自分も頑張って書いていこう。
我が家にやってきたT6の詳細は、VW T6 California Beach 199ps 4motion Edition. T6はご存知の通りトランスポーターシリーズの第6世代。ワーゲンバス、ヴァナゴンの流れを汲むフォルクスワーゲンのゴト車的ポジション。用途は様々で、運搬はもちろんだけれど会社のエグゼクティブを乗せるような豪華仕様まで様々なグレードが設定されている。Californiaは、そのT6をキャンパー仕様に振ったもの。ウェストファリアやら何やらと長い歴史があるものの、要はメーカー純正のバンコン。で、その中に3グレードあって自分は長考の末Beachを選択した。これは…正解は無いように思う。各ユーザーのスタイルで優先順位が変わってくる。ウチは4人家族なので、最悪の状況下でも4人がルーフテントを跳ね上げずに何とか寝れる(しのげる)がマストだったのと、単純に車内の居住空間が広いのもいいなと。これが夫婦二人だったら確実にOcean(コンロ、冷蔵庫付き)を選んでいただろうな。
で、次の選択肢は199or150ps。うーん。ディーゼルエンジン。よく走るはずなので日本の道路事情とか考えると大差はないと思うが、前車で何乗っていたか?とかも加味すればいいのだろうか?自分の最近の車遍歴は200ps台(キビキビした走り)をウロウロしていたので、心理的充足感?から199psを選択した。あとは…何の参考にもならないけれど、車重がスゴイので、やはり出足はモッタリしている。その時に199psだと「これ以上の選択はなかったんだ」と自分に言い聞かせることはできる(汗)。4motionについては知見(実感)がまだない、Editionは写真も交えて後日の更新で。
Californiaたらしめるアイコニックなものと言えば何と言ってもルーフテント。二窓、三窓で選択できるようだが、Beachについては二窓が多い模様。自分はディーラー発注車を入れてもらったので、オプション選択の余地はなかった。まぁ…二窓なんだろうなと思って納車当日跳ね上げてみたら、何ということでしょう…三窓でした。これはテンション上がった。
このルーフテント、跳ね上げ、収納も非常に楽だし、空間の広さ、床の質(なんとウッドスプリング付き!)ともに申し分なし。Oceanになると電動ポップアップになるのは楽そうだけど、手動でもテント張ること考えたら比較にならない。就寝時以外も、床を天井と一緒に跳ねあげれば天井高のある空間が出現する。車の中で余裕で立てる感覚は非常に快適かつ新鮮。また、窓をフライネットにすれば、車高もあるのか風が非常によく通る。夏でもそこそこの高度で木陰があれば、日中でも大丈夫そうな印象。
最後にサイドオーニング。これは、優秀なタープ、シェルターと比較すると影は少ないだろうし、雨風も入ってくる代物ではあると予想していたものの、車内エントリー時に雨をしのげたり、車内でくつろぐ際に、軒先のような感覚で使用できると考えて選択した。ただ実際使ってみると、駐車方向と日の動きさえうまく合わせれば、一日中しっかり遮光はしてくれそう。オーニングのエクステンションもあるのだが、つけると車を動かせなくなる(手間がかかる)ので、しっかり雨風日差しをしのぎたいときは、大人しくタープを張る方が良いというのが今の考え方。
全国的に自粛も緩やかになってくるようだし、少しずつT6で出かける頻度が増えていくことを願う。その際に気づいた大きな、小さなポイントについてはまた更新していこうと思います。