VW T6 California Beach Review Part1.
涼しくなって来ると少し筆が進む。なので今のうちに色々とメモしておこうと思う。先述通り、ある程度乗ってみてわかったことや、車のディテールについて今後購入を検討されている方々に少しでも有益な情報になればと願って。大雑把な所感は、長年培った運搬車の実用性に加えてキャンパーとしての使い勝手も抜群で、まさに「実用の塊」みたいな車であること。表層的ではなく、実用範囲に収まった意匠という意味でも、無駄なことをしていないので好感が持てます。595も我が家にやってきて、T6の良さもより際立つというか、車の多様性を実感中。楽しいです。
まずはサイズ感と走り。L490×W190×H199…。当たり前だけどデカイ。ホイールベースもハイエースと比較すると断然長いので取り回しは確実に悪いと思う。また、VW伝統の泣き所?であるミラー収納のマズさはしっかり継承されており、ノーブラシ洗車の機械に突っ込むときもcm単位の戦いは避けられない。とはいえ市街地で辛いか?というとそうでもない。感覚としては、いつも隣に停まっているAudiA6とか、向かいのアルファードとか辺りが近いのではないかと想像。バーティカルな分、前後左右は把握しやすいと思いますが、奥様はサイズと左ハンドルの二重苦で運転を断念しております。(結果595が)ただ、街乗り目的で買ったの?という話な訳で、本来の目的におけるサイズ感の不満は全くなし。ドイツ規格は自分の身長(184cm)でも余裕です。
走りについては、2.5tという車重から特に何も期待していなかったけど、いい意味で予想を裏切られている。街中でもストレスなくキビキビ走るし、よく止まる。何ならEvoqueよりよく止まる。また、巡航走行は快適の一言。国産ワンボックスとは雲泥の差だと思う。トルクフルでアップダウンにも強く、直進性が高い。これまでの車遍歴で最も疲れない車であることは確実で、足回りの良さだったりドライビングポジションの高さから来る見晴らしの良さや、路面状況のキャンセル感が大きな安心につながる。大型バスの様。数日間の周遊となると、明らかに疲労度が違ってくると思う。
続いてエクステリア。この車、Editionという仕様だけど何が違うのか?を書いておこうかと。ざっくりいうと、ステッカーやペイント、ホイールでゴト車感を薄めた仕様とでもいいましょうか。違いを挙げていくと、フロントグリルのシルバーモールが二本線。(従来はOcean,Coastが二本線。Beachは一本線らしい)Editionになると問答無用でBeachも二本線にになる模様。Bピラーが黒い。(黒いと言ってもラッピングシートの様なもの)でもこれ結構見た目への影響アリで、シュッとして見えます。残りはサイドボトムとリアハッチにステッカー(フェードアウトの向き逆じゃないか?)とルーフが黒いに加えてCascavelという17インチホイールを履いています。海外ではタイヤを大きくしてデリカの様な弄り方をしているユーザーも多い様だけど、そこまでは…と言う人や普通に乗用車然として乗りたい人には良い仕様かなと。ステッカーやルーフについてはボディが白だったり黄色だったりと、明るいとコントラストがあって効果大なんだろうけど、うちのガンメタではそれほど効果もなく…と言った感じ。
ヘッドライトは問答無用でLED。デイライトの意匠もお気に入りです。LEDはEvoqueで恩恵を受けまくったのと、キリッとした色温度の高い照射を一度体験してしまうともう戻れない。キャンプスタイルの変化から夜の出発も増えて、遠方の高速道路や下道で早速効果を実感中。
最後に軽くインテリアも。もとは7人乗りでもう2シートが間に挟まっていたけど、キャンパーとしての使い勝手が悪いので撤去して5人乗りに。(車のシートってすごく重くて、撤去時腰がマズイことになった。)前席後席の間に大きな空間が生まれたことで、クーラー置いたり、SUPを置いたりと積載の融通が利くし、ベンチシートも床のレールに沿って無段階調節が可能。後部の荷物がちょっと多いな…と思った時に容易にシートを動かして荷室を容量調整できるのが便利。あと細かい話だけど、前席の肘置きが非常に快適。高速のダラダラ巡航中にはもたれ掛かかりながらのリラックス運転ができたり、剛性が高いので子供がルーフテントに登る際のハシゴになったりと、この辺もよく考えられてるなと感心。インテリアについてはまだまだ書くことがあるので、次回にまとめていこうと思います。今回はこれまで。